世界最高水準の自動細胞培養システムを実現化した
ストーブリ6軸多関節ロボットRX、TX シリーズ

医療・製薬業界では、製造工程と従来手作業で行なってきた研究実験プロセスの両方を自動化することでワクチンや医薬品の高まる市場ニーズに応えようとしてきました。

ストーブリの最先端ロボットが、効率的な自動化を実現し生産量を増加するための正確かつ柔軟なソリューションであることに早くから注目し、それを導入して成功した企業、それがThe Automation Partnership (TAP)社です。

英ハートフォードシャー州ロイストンのTAP社は、1988年、ケンブリッジ大学の資金をベースにして操業を開始したベンチャー企業Technology Partnership社のオートメーション部門として発足。その後サンプルの取り扱い及びハンドリング、流体の搬送、さらに大規模なスクリーニング検査や細胞培養システムのオートメーションソリューションの分野で認められ、1995年に独立しました。

導入の経緯

 TAP社と細胞培養との関わりは、ホルモン製造の実験室において「手作業でのプロセスを自動化したい」という要望を既存の顧客から受けた時に始まりました。

生産量拡大のニーズに応えるため自動細胞培養システムの開発に乗り出した同社は、ベンチスケールの工程を自動化することによって高いリスクを伴う技術変更を避け、品質を保持しつつ生産量アップのニーズに対応することは可能だと考えました。それが、人間の腕の微妙な動きやハンドリングのスムースさを再現するストーブリの6軸ロボットRX、TXシリーズの導入につながったのです。そこにはこの分野が、今後の発展につながる新たな活動分野になるという確信がありました。

 

 

導入の成果

ライフサイエンスの分野において、ロボットによる自動細胞培養システムの成功は新ワクチンの製造や生産量拡大を望む他のメーカーの注目と関心を集めました。従来、生産量拡大とは小さな細胞培養管から大きなバイオリアクターに工程を移行することを意味しましたが、これは技術的に難しく時間のかかる展開であり、また成功する保証もありませんでした。

この問題をストーブリの最先端ロボット技術が解決したのです。その結果、完成したロボットによる自動細胞培養システムはこの分野で最高の評価を得、“Cellmate”のブランド名で世界的に知られるまでになりました。今や製造や研究の現場80箇所以上に導入されています。

導入のメリット

 製薬研究の数多くのプロセスは複雑で細心の注意を要しますが、基本的には繰り返しのプロセスであるため自動化に適しています。ただしオペレーターの熟練作業を再現できることが必要条件になります。

TAP社にとって、製薬およびバイオテクノロジー分野での作業工程の自動化設計のためにロボットは不可欠な要素であり、ロボットの導入によってより正確で信頼性の高い作業とヒューマンエラーの排除を実現しました。

さらに、

  • 6軸ロボットを用いることでバッチの違いによる製品のばらつきが減少する。
  • 製品のコンタミネーションが効果的に排除される。
  • 手作業では20分の1程度発生していたコンタミネーション発生頻度が、自動化システムを採用することで5000万分の1レベルにまで減少する。
  • 自動化により生産量の拡大が迅速に開始できる。(プロセス変更やそれに伴う規制機関の再承認の手続きが不要)

などのメリットがあります。

現在、TAP社の細胞培養ラインには、完全自動化されたシステムが開発研究、再生医薬品、バイオプロセスなどで合計7つあります。それらのフラスコハンドリング技術にストーブリの6軸ロボットが活躍しています。

導入の将来性

TAP Compact selec T
TAP Sonata Robot

ストーブリがより小型の6軸ロボットTX40を開発したことにより、TAP社は次世代型のコンパクトなシステム設計を実現しました。それが“CompacT SelecT”や“CoompacT Cellbase“です。この非常にコンパクトな自動細胞培養システムは、すぐさま幹細胞研究機関を含む中スループットの研究機関の関心を集めました。

それ以来“CompacT Cellbase”は、”医薬品等品質管理基準” (GMP)において幹細胞やその他の付着細胞の培養のためにさらなる開発、改良が進められ、科学者たちは自己血やアロジェニック幹細胞治療のための臨床試験においてコンタミフリーの幹細胞を生成することができるようになりました。

しかし、ライフサイエンス関連企業においては、まだまだモノクローム抗体やプロテイン原料の薬品といったバイオセラピューティクの生産量の拡大が求められています。さらに新薬のテストや評価のために多量のスループットを処理できる、より一層効率的な技術が必要とされています。

自動化システム構築においてストーブリの最先端多軸ロボットが貢献できる分野は、今後確実に広がっていきます。

詳細についてのお問い合わせは こちらからどうぞ                      

http://www.staubli.com